乃木坂に代表曲がないと言われる理由
「AKBには代表曲があるのに、乃木坂には代表曲がない」とよく言われているので、その理由について音楽性の観点から考えてみました。乃木坂46とAKB48の楽曲を比較すると、メロディーの特徴や歌詞の内容に違いが見られます。
メロディーの違い
AKB48は、サビのメロディーが、短く分かりやすいフレーズの繰り返しで構成された楽曲が多いです。
このようなキャッチーなメロディーは、一度聞いただけで耳に残るため、万人にメロディーを覚えてもらいやすいという特徴があります。
そのため、ファンでない人でも「あの時期、この曲が流行ってたよね」と、記憶に残りやすいのです。
それに対して、乃木坂46の楽曲は、メロディーラインが長く複雑な楽曲が多く、キャッチーなものはあまりありません。
乃木坂46は、パフォーマンスのクリエイティビティやアート性を特色としているため、楽曲の音楽性もそれを反映しているのでしょう。
乃木坂ファンは、メロディーの乃木坂らしさを認識しているのですが、ファン以外の人にはメロディーが認知されにくいのかもしれません。
つまり、AKB48が万人ウケしやすい典型的なアイドル路線をとったのに対して、乃木坂46はコアなアート性の路線をとっているのです。
コアな路線をとった乃木坂46が、国民的アイドルのポジションにまで上り詰めたのは、奇跡といえるのではないでしょうか?
歌詞の違い
AKB48の楽曲は、アイドルソングらしく、分かりやすい恋愛の歌詞が多いです。
典型的なアイドルソングのため、万人に理解されやすく、受け入れられやすいのだと思います。
それに対して、乃木坂46は、恋愛ソングもありますが、それ以外のテーマの楽曲も多いです。
また、恋愛ソングであっても、直球な歌詞より、珍しい視点から恋愛を描いた歌詞が多いです。
若者の繊細な心情や、不器用な恋愛の歌詞は、刺さる人には刺さりますが、興味を持たない人もいるでしょう。
楽曲のメロディーだけでなく、歌詞の内容も、乃木坂46はややニッチな方向をとっているのです。
歌詞の内容がニッチなのに、乃木坂46がここまでファンを獲得できたのは、他のグループやミュージシャンにはない視点で、社会が求めているメッセージを届けることに成功しているからでしょう。
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まとめ
「AKBには代表曲があるのに、乃木坂には代表曲がない」と言われる理由について記事にしました。
もちろん、乃木坂ファンにとっては、「これが乃木坂の代表曲だ!」という曲があるのですが、ファン以外の人には楽曲があまり浸透していないのかもしれません。
乃木坂46の楽曲は、メロディー、歌詞ともに、万人ウケではなくコアな路線をとっています。
そのため、ファンでない人には楽曲が認知されにくいのかもしれません。
乃木坂ファンは、アイドルソングらしい曲も、そうでない攻めた楽曲も楽しんでいる人が多いのではないでしょうか?